経営・経理の見える化
「A商品は、具体的にどれくらいの利益をあげているのか?」「B支店は、どのくらい会社に貢献しているのか?」「Cさんは、会社の売上にどれくらい貢献しているのか?」
会社経営は、情報戦です。多くの中小企業は、自社の財政状態や経営成績をリアルタイムに知ることの重要性を理解していても、事業の中心である生産部門や販売部門といた現場活動を優先させ、結果である会計数値の短期間把握はおろそかになりがちです。
- 建設業:現場の駐車料金を「旅費交通費」や「車両費」に計上している。
- 建設業:近隣手土産代を「交際費」として計上している。
- 小売店業:商品の発送代(宅急便代)を「荷造運賃」や「通信費」に計上している。
一般的な経理としては、上記の科目で処理することに問題はありません。しかし、この科目の分類で、商品別・得意先別の利益を把握することはできません。(そればかりか初期段階の商品・サービスの値決めの段階で他社に差をつけられている可能性があります。)
会社経営の成長や安定化を考えるのであれば、どの商品(どの部門)が利益を出しているのかという自社の事業の強みを把握して、それを増やしていく(それを維持していく)経営・経理の見える化は必須といっても過言ではありません。以下のような状態にあるのであれば、経営・経理の見える化を検討することをお勧めします。
- 商品別の利益を把握していない
- 支店別(部門別)の利益を把握していない
- 人別の売上を把握していない
- 損益分岐点売上高を把握していない
- 融資返済額分の金額を上乗せした金額で損益分岐点売上高を把握していない
ヒアリング
経営・経理の見える化を厳密に行うためには、毎月の在庫棚卸・月次決算を徹底する必要があります。また短期間で管理会計を導入した結果、入力量が急激に増加して経理事務負担の増加に耐えられないケースもあります。弊社では、お客様の時間・業務量等を考慮し、MBAの知識を生かした段階的な見える化をサポートするため、経理プロセスのヒアリングによる”棚卸し”を行い、「課題の把握」⇒「改善計画の策定」⇒「改善活動」⇒「モニタリング」のステップを踏むことで、経営・経理の見える化をサポートします
改善計画の策定
税理士から「前期の売上の10%UPを目標にしましょう」「役員報酬はいくらほしいですか?その金額であれば売上目標はこの金額です。」などと言われて売上予算を策定してしまい、結局達成できず金融機関から文句を言われるというケースをよく耳にします。安易な目標設定では、意味がありません。
売上予算を考えるのであれば、過去実績(得意先別実績×目標伸び率、商品別実績×目標伸び率、店舗別実績×目標伸び率、営業員別実績×目標伸び率)や市場(マーケットの人口×商品購買率×シェア、客席数×客単価×回転率、単価×生産能力×稼働率、1人当たりの売上高×販売員)を考慮して、社員の行動目標も合わせて決める必要があります。
これらのデータは一長一短で集まるものではありませんが、弊社はヒアリングと管理会計データにより、売上予算の算定をサポートします。
モニタリング
「目標売上高1000万円」といった売上予算に基づく重要目標指標(KGI)や成約率、成約件数、平均受注単価といった重要業績評価指標(KPI)、それに伴う行動指標のヒアリングができた段階で予定推移表を作成致します。予定推移表は、作成だけでなく予定推移表に基づきPDCAサイクルのチェック機能を重点的に提供しております。
料金
資金繰り改善には継続的な支援が必要なため、顧問契約をいただいております。