経営計画書及び補助事業計画書の記載方法は、その9までで説明が終わりました。あとは、小規模事業者持続化補助金の書類提出手続き部分を書きたいのですが、筆者は、約10日で作成して提出したため、この書類提出手続きの大部分は、所属する商工会の方からの全面的なバックアップを受けてしまい、体験談として書けるほどの内容がありません(今までのものも硬い文章なので体験談といえるかどうか疑問ですが・・・)。ですので、注意点と申請から採択までの間にやっておくべきことを記載します。
日本商工会議所なのか全国商工会連合会なのか
書類提出手続きで注意しなければならないことは、事務手続きをしてくれる先が日本商工会議所なのか全国商工会連合会なのかという点です。小規模事業者持続化補助金の書類提出手続きは、管轄する組織が日本商工会議所か全国商工会連合会かにより事務局が違い、手続きの流れや提出書類の書式など細かい点が微妙に異なります。そのため自分自身が提出する先が日本商工会議所なのか全国商工会連合会なのか確認する必要があるわけです。
一般論で記載すると、原則住所によって管轄する組織が決まります。事業所の立地する住所は商工会議所が管轄し、自宅の住所(納税地)は商工会が管轄する場合という個人事業者の場合は、原則として事業の立地する住所ですが、補助金事務局又は各地の商工会議所・商工会等へ問合せをすることをお勧めします。
申請から採択までの間にやっておくべきこと
書類の申請から採択発表まで約1カ月あります。採択されているわけではありませんので、当然この期間に行った販路開拓等補助事業のために支払った金額は、交付対象になりません。そのため多くの方が何もするなと言います。しかしこの時間に準備をしなかったため、筆者はある失敗をしました。
多くの方が小規模事業者持続化補助金対象に、ホームページの作成を記載します。(筆者も当然ホームページの作成を記載しました。)ホームページは、業者に依頼して作ってもらいますが、作成する固定ページの内容とブログは、ある程度自分で考え、文章を準備する必要があります。SEO対策で考えるとホームページは、固定ページと(1000字以上の)ブログを併せて少なくとも30ページ(できれば100ページ)必要なのです。採択発表後に本業を行いながら、業者とのホームページの作成の打合せ、固定ページの内容とブログの文章作成を行うことを想像してみてください。固定ページはプロが作りますから立派なものができますが、ブログは慣れていないと文章をつくるのも一苦労です。筆者はこのブログの作成に悪戦苦闘中です。ホームページの作成を申請しようとする方は、採択される・採択されないがはっきりする前に、ブログのネタや文章を作成しておくことをお勧めします。
申請書類の控えを必ず取っておくこと
当たり前のことですが、申請書類の控えは必ず取っておいてください。特に押印をした書類は必ず取っておくことをお勧めします。実は、補助金が採択された場合、後日、補助金の確定及び補助金の精算払の作業を行います。この際に請求書を作成し押印するのですが、この押印は必ず「申請書及び実績報告書と同一の印鑑」で押印しなければなりません。(中井は、情けないことにどの印鑑を使ったかわからなくなり、商工会の方に確認してもらうという失敗をしました。)