中小企業会計啓発普及セミナー
平成29年10月17日 調布市市民プラザあくろすホールで行われた中小企業会計啓発普及セミナーに参加してきました。
セミナーの内容は、基礎編が「会計の活用」、応用編が「事業計画の策定」でした。
開業当初、経営者は「いかに売上をあげるか(営業)」に意識が行きます。ある程度売上があげられるようになると業績や税金の影響のせいか「会計(経理)」に関心が働きます。ここまでは誰でも到達するレベルです。そこからもう一段上にステップアップするには(若しくは安定して事業を行うためには)、会社の「経営」というものを考える必要があります。
このように考えると基礎編の「会計の活用」は「会計(経理)」に対応する内容ですし、応用編の「事業計画の策定」は「経営」に対応するものですので、よく考えられています。
創業者のほとんどの方は、技術や営業の経験はあっても(人によっては経理までの経験はあっても)経営の経験はありません。早い段階で経営の勉強をすることをお勧めします。
経営の勉強といっても、ちょっとした工夫で実際の経営者の実例を見ながらできます。例えば、「事業計画の策定」の際に出た例示ですが、「経営者の思いが事業計画の柱である」という例示に、ソフトバンクの2005年から現在までの孫さんの決算発表を見る(できれば2005年以前からのも見る)というものがありました。孫さんの喋りはあまりうまいとは言えませんが、孫さんの積年の想いというのは感じることが出来ます。その想いを事業計画に反映していること、そしてその結果を知ることができます。
平成29年10月17日現在、独立行政法人中小企業基盤整備機構のホームページからセミナー動画(調布市で行われたものではなく、他の地域で行われたもののダイジェスト版)の視聴や、受講者用テキストをダウンロードできます。
平成29年度「中小企業会計啓発・普及セミナー」
http://www.smrj.go.jp/jinzai/seminar/001398.html
ちなみに今回のセミナーは、「中小会計要領」に則った決算書を作成する事の意義、財務情報の経営活動への活用方法等について理解を深めることにより、自社の経営状況を把握し、金融機関、取引先等からの資金調達力の強化、受注拡大へのきっかけをつかんでいただくことを目的とし、独立行政法人中小企業基盤整備機構/一般社団法人 多摩西部コンサルタント協会が主催となって行われました。
調布市での開催は終了しましたが、地域によってはこれから行うようです。(平成29年5月~平成30年2月までの期間で開催予定)詳しくは、独立行政法人中小企業基盤整備機構のホームページでご確認ください。
平成29年度 開催一覧
http://kaikeiseminar.smrj.go.jp/event